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TOP ⇒ コラム ⇒ 【コラム】ノーカーボンとバックカーボン 【コラム】ノーカーボンとバックカーボン こんにちは。 熊本の文房具店で働いている、文太郎と言います。 今回は、領収証などの伝票類に多く使用されている、ノーカーボンとバックカーボンについて、調べたことがありますので、掲載したいと思います。 調べようと思ったのは「お客様からどっちがいいのか、具体的に教えて欲しい」という要望があったからです。お客様自身、ネットで調べたが納得できない、そう言われましたので、詳しく調べてみました。 ノーカーボンとは、1枚目の裏面と2枚目の表面に特殊な加工が施されており、筆圧などの圧力が加わった部分だけが科学反応を起こして発色します。 バックカーボンとは、1枚目の裏面にカーボン紙が貼りつけられており、筆圧などの圧力が加わった部分だけが2枚目に転写します。 以前は、バックカーボンの伝票が主流でしたが現在ではノーカーボンの伝票が主流になっています。熊本の文房具店では、ノーカーボンの伝票しか置いていない、というお店もあります。では、ノーカーボンが良いのか、と言われると言い切ることは出来ません。 @使いやすさ(会社へのアンケートにて、私が勤めている文房具店調べ) ノーカーボン:★★★★★ バックカーボン:★★★ 手が汚れない、という理由でノーカーボンが使いやすい、と記入された方が圧倒的に多かったです。バックカーボンは、手が汚れやすい、という記入が多かったです。カーボン紙を使用したことがある方は転写面を触ってしまって、汚れた経験があると思いますが、それです。 A金額(コクヨのカタログで調べました) ノーカーボン:★★★ バックカーボン:★★★ 比較的、バックカーボンが安いです。ほぼ同サイズで、約50円〜70円価格が違います。ただ、デザインであったり、罫内容(消費税が記入できるか、など)が違いますので、断定することはできません。 B保存性(印刷会社、製紙会社への問い合わせ) ノーカーボン:★★★ バックカーボン:★★★★★ バックカーボンが優れています。カーボン紙を使用しているので、インクを転写させている、ようなモノなので長期保存(20年等)に優れています。ノーカーボンは、言わば科学反応を利用して発色させるので、日光や湿気に弱い、徐々に発色が薄くなっていき読み取れなくなる為、長期保存には適さない、ということです。領収証などの保存期間は、約10年間です。最低でも、この期間以上は保存できる、という回答でした。(保存環境によりますが。) 以上、明確にどちらがいいとは言えず、使う状況(長期保存するのか、持ち運ぶのか、など)によって使い分けた方がいい、という結果になりました。 それでも、それでも目安はあった方がいい、と思い、当店に通販登録されている会社に「貰った各伝票類をどのくらい保管しているか?」というアンケートに答えて頂いた結果です。(保管期間は、顧問税理士にお聞きした期間です。) ●領収証:保管期間(10年) 長期保存のバックカーボンがオススメです。 最低でも上記年数は保管しなければいけないので、どちらでも良いですが、アンケートの回答で開業からずっと保管している、という会社が約6割でした。(理由は、後から見たい時の為に、エクセルでの入力が面倒、万が一問題が発生した時に調べたいので捨てられない、等が多かったです。) ●納品書:保管期間(7年) 手が汚れないノーカーボンがオススメです。 業種によって差がありましたが、約7割は税理士に言われた期間(約8年〜10年間)、という回答が多かったです。理由としては、邪魔になるので早く処分したい、注文書と合っていれば必要ない、等が多かったです。顧問税理士に聞いたところ、納品書の内容は請求書でも確認できること多いので、重要性はさほど高くない。会社法、税法で定めらている期間保存をすれば問題ない、とのこと。 ●見積書:保管期間(7年) 手が汚れないノーカーボンがオススメです。 業種によってかなり差がありましたが、半数は1年〜2年間、という回答でした。見積書は、決済の承認を貰う為や、金額を明確にする証拠として残す、という理由がありました。納品が済んで、代金を払ったら見積書は1年間保管して、処分するという会社もあるようです。 ●請求書:保管期間(7年) 長期保存のバックカーボンがオススメです。 約7割が、開業してからずっと保管している、という回答が多かったです。中でも、領収証と一緒に保管している、との回答が多数でした。領収証と同様に、後から見る為や、二重請求、問題が発生した時に調べる為、など、領収証と似た回答が多かったです。 これは、あくまでアンケートによる結果です。必ずしも、こうしなければいけない、ということではありませんが、受け取る側に配慮して選ぶことも大切です。伝票選びの参考にして下さい。 ◆用途別USE 文房具情報サイトの文房具生活.comで掲載している便利、役立つ文房具を使用する状況、用途別でご紹介しています。 ◆コラムcolumn 熊本の文房具店店員が、店頭に立っていて感じていたことや、文房具の新製品情報、文房具店情報、お客様から聞いた独自の使用方法や、メーカーさんに聞いた話しをご紹介しています。
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